用語解説コーナー 血が滾舞台用語辞典



1ベル/2ベル(いちべる/にべる)
2012.10.18 OA


劇場に入ってワクワクしながら開演を待っていると、「もうすぐだよ」とベルが鳴り、やがて客席の照明が落ちて芝居が始まる・・・

さて、この「もうすぐだよのベル」、なんて呼ぶかご存知でしょうか?わかりますか?通常開演の五分前に鳴らすベルを『1ベル』、開演の直前に鳴らすベルを『2ベル』もしくは『本ベル』といいます。

・・・いや、そのまんまじゃないかと怒らないでください。わかりやすくていいでしょう?
1ベルは、ロビーやトイレなどにいるお客様に、「もうすぐ始まりますからお早めに席にお戻りくださいね」と伝えるためのもの。これが聞こえたらできるだけ早めに席に着いておいた方がいいですね。2ベルは鳴り終えたらすぐに開演してしまいますので、手荷物をまとめたり上着を脱いだり、携帯電話やアラームのなる機械の電源を落としたりするヒマはありません。1ベルが鳴ったら席に着き、2ベルまでの間にそれらの準備を終わらせて落ち着いて開演を迎えるようにしましょう。

『ベル』と呼ばれてはいますが、必ずしもベルを鳴らすとは限りません。鐘やブザーで知らせたり、音楽を鳴らしたり。劇団によって、あるいは劇場によって、それぞれのやり方があったりするようなので、「あぁ、ここのベルはこういう音なのか!」と驚くことも。

芝居が始まる前の待ち時間にも、ちょっとした変化が隠れていたりします。そういうことにまで気づけるようになったら、あなたもかなりの「劇場通」かも?


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