[ 2013.05.16 OA ]
「あなた達に、退治してほしいヤツらがいるんです!」
虎から助けた青年に懇願され、彼の村に赴いた[龍][鈴][蓮][蘭]。
何でも最近街に流れ着いたチンピラが、村の若い娘にちょっかいを出して、ほとほと参っているという。
「か弱い女性に手を出すなんて・・・許せない」
絶対にこらしめてやる、と決意する四人の耳に、切羽詰ったような少女の声が飛び込んできた。
慌てて一門が駆けつけると、嫌がる少女に強引に迫る二人組の姿が・・・!
全くなびかない娘に焦れて強硬手段に出ようとするゴロツキたちに、龍が咄嗟に制止に入った。
良いところで邪魔をされ、二人組は怒りもあらわに向かってくる!
龍は悠然と迎え撃つ体勢を取った。
「・・・勝負、するかい?」
「まずは、俺っちが相手っす!」
「手は抜かない・・・全力で行く!」
今回の早口言葉
「あぶりカルビ」を三回
「遅いね・・・動きが、止まって見える・・・!」
襲いくる弟分の拳を軽くかわして放った竜の正拳が、腹部にめり込む。
充分な“気”に満ちた正拳をまともに喰らったチンピラは、ひとたまりもない。
吹き飛ばされた勢いのままに壁に叩き付けられ、ずるずると地面にくずおれた。
・・・ 経験値 〔龍 3ポイント〕 獲得! ・・・
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「てめぇら・・・後悔する暇もなく潰してやる!」
「少しは楽しませてくれるのかしら?」
今回の早口言葉
「新人シャンソン歌手による新春シャンソンショー」
「これで終わりね・・・さよなら」
優雅な動きで兄貴分の背後を取った蘭は、“気”を込めた回し蹴りでその背を蹴りつける。
男の巨体が軽々と吹き飛び、派手な音を立てて近くの屋台に激突した。
もうもうと立ち込める砂埃の中、戦いの後とは思えぬほど艶めいた笑みを浮かべて、蘭が勝利を宣言した。
・・・ 経験値 〔蘭 3ポイント〕 獲得! ・・・
見事チンピラを倒し、少女の危機を救った四人。
捨てゼリフを残して逃げ出す二人組に、どっと周囲が沸く。
街の人々も、奴らの所業に頭を悩ませていたのだ。
祝いの席を設けるという申し出に一門は大喜びし、会場へ向かうべく街の人々と共にその場を後にした。
・・・小さくなっていくその背中を、逃げ去った筈のチンピラたちが物陰から見つめていた。
遠ざかる蘭の姿を食い入るように眺める兄貴分の視線には、何やら熱がこもっている。
なんと自分を倒した蘭に心奪われてしまったようだ。静かになった場に、男の声がこだました。
「あの女・・・惚れた! 絶対俺のもんにしてみせる!」
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