用語解説コーナー 血が滾舞台用語辞典



カーテンコール(かーてんこーる)
2011.12.08 OA


カーテンコールとは、終幕後、舞台袖にはけた出演者を観客が拍手などで呼び戻す事です。
また、呼び戻された出演者が、お辞儀をしたり手を振ったりして観客の拍手や歓声に応えること自体を指す場合もあります。

カーテンコールという言葉の由来は、英語の「curtain call」。英語圏でも同じような意味で使われます。
「curtain」は「幕」、「call」は「呼ぶ」という意味ですから、文字通り「幕が下りた後に呼ぶ」という意味合いになります。

演劇のカーテンコールは、一般に役の重要度が低い順に舞台に現れ、最後に主役や座長が登場、という流れになります。作家や演出家などが一緒に現れて挨拶を行うケースもありますね。
また、ミュージカルだとオケピからオーケストラや指揮者が挨拶をするケースも多くなっています。

カーテンコールは特に回数に制限はなく、お客様が求める限り(そして劇場側や劇団側が許容する範囲でなら)何度でも呼び出す事が出来ます。二回目、三回目のカーテンコールを「ダブルコール」「トリプルコール」という言い方で呼ぶ場合もありますね。
ちなみに、ギネスブックによれば、カーテンコール回数の記録は、1988年、ベルリンで上演されたドニゼッティの『愛の妙薬』というオペラにおいて、ルチアーノ・パヴァロッティ氏が受けた165回であるとされています。
165回て・・・感動し興奮したお客様の気持ちは貴重なものですが、パヴァロッティ氏もお疲れでしょうに・・・

なお、混同されがちな「アンコール」は、再演を求める意味合いで用いられる言葉です。
例えば演奏会の後、「アンコール!」というのは「もう一曲!」と頼む意味になります。カーテンコールは「出演者の再登場を要求する」であり、アンコールは「出演者に再演を要求する」であり。
似て非なるものですので、お間違えなきよう。


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