色物(いろもの)
2014.01.16 OA
さて、色男に続いて、色物。と言ってもこちらは、女性とは関係のない言葉。
芸の世界で「イロモノ」と言えば、王道ではない独特な芸風の人を指しますよね。
これはもともと、寄席が由来の言葉。落語や講談以外の演目(音曲、奇術など)を指す言葉でした。
寄席のめくり(現在の出演者名を書いた紙製の札)では、落語など中心的な演目は黒文字で書かれ、それ以外は色文字(主に朱色)で書かれていたそうです。
だから、メインコンテンツ以外のサブコンテンツを「色物」と呼ぶようになったんですね。
そこから転じて、中心的な存在とは考えられていない分野、そうした分野を専門とする人の事を「色物」と言うようになったわけです。